新築でも雨染み
小屋裏の点検で気になるのは、雨漏れかと思います。
新築だと雨漏れは無いと思われるかもしれませんが、実は、新築工事でも雨染みも発見されます。
晴れの日だと、雨染みがあっても現状漏れているものかどうか断言できないことが多く、あくまでも雨染みの疑いがあるとしか言えません。
ここが、もどかしいところでもあります。
刑事事件でいうなら、明らかに罪を犯しているのに容疑者と言わざるをえない感覚と似ているかもしれませんね。
雨の日、手に水滴がつくほど濡れていたら雨漏れと断定できるでしょうが・・・
だから、建物検査は雨の日の方が検査日和なのです。
では、小屋裏に雨染みがあって、他にどんなこと(言い訳)が考えられるか?
一つは、現場施工時に雨が降って濡れてしまったということ(言い訳)があります。
もう一つは、結露です。
屋根には野地板という合板が張られていて、その野地板を垂木と呼ばれる骨組みに止めるのですが、その垂木のところが濡れていることが多いです。
だから、垂木の脇が濡れている場合は雨染みと考えられることが多いです。
では、雨漏りかどうか判定するにはどうするか?
それは、散水試験をやってみることです。
大雨が降っている日であれば判明することもありますが、晴れの日に確認するならホースで屋根を散水する方法(散水試験)です。
その方法としても、上から緩く撒くのではなく、台風時を想定して強く、そしてあらゆる角度から掛けてみなければなりません。
時間についても、短時間ではなく20分以上は行った方が良いです。
新築住宅の場合、瑕疵保険がありますが10年間となります。
10年間って長いようで、短いです。
11年目以降の雨漏りは、保険が利きませんので自費で修理の可能性は高いのでしっかりと確認しておくべき事項です。
雨漏りと言っても染み程度のものから下階の天井まで浸透してしまうものまで幅がありますのので、どのような症状の場合どの程度保証されるか事前に確認しておくことが重要かと思います。