鉄筋探査を標準検査に含めていない6つの理由

「鉄筋探査を新築インスペクションに含んでいる業者もいるのですが・・・」というご相談者様がいますのでお答えします。

当社は、基礎の鉄筋探査を標準検査には含めておりません。

それは、下記の6つの理由です。

① 鉄筋探査はごく一部分の検査であり、基礎全体の配筋を明確に調べることはできないため。

② 大抵の鉄筋探査機は探査する表面が濡れている場合は、探知できないことがあり、雨天時に鉄筋探査をすることが難しい。

③ 住宅の場合、基礎高さが少なく垂直方向の配筋は計測できるが水平方向の配筋においてはほとんど計測することができないため。(機械の幅があり水平方向の配筋は1本程度しか確認できない。)

④ 住宅の基礎配筋はコンクリートを打設する前に第三者による瑕疵保険検査を実施していることがほとんどなため。

⑤ 上記④の瑕疵保険検査で見逃してしまうほどの欠陥事項を明確かつ断定的に指摘することが難しいため。

⑥ 仮に、疑わしいことがあっても鉄筋はコンクリートに隠れている部分のため、10万円程度の簡易検査だけでは基礎をやり替えさせる(破壊させる)ほどの是正要求は難しく、結局、詳細検査によるダブルチェックが必要と考えるため。

 

以上から、不明確な点が多い鉄筋探査を標準検査に含めてご依頼者様から一律に費用をご負担いただくことは適切でないと考えております。

また、鉄筋探査を期待して申し込みをしたのに、突然雨が降り、基礎が濡れたら、検査の信憑性が欠けてしまう可能性があるからです。

 

鉄筋探査を標準検査に含んでいる業者もいますが、以上のように、鉄筋探査機を行っても不明な点が多いということを事前に説明されることなく実施しているとすると、検査数を多くして集客させる意図があると感じます。

また、鉄筋探査機には、高価で感度の良い機種(20万円以上)から安価で感度の悪い機種(2万円程度)があることをご存じでしょうか?

私は、10万円程度の機種と2万円程度の機種を使い比べたことがあるのですが、10万円の機種の方が感度が全然良かったのです。

そのため、当社では、10万程度の(ボッシュ製 D-tect150 CNT)中グレードの機種を保有しております。

鉄筋探査を標準検査に含んでいる業者に限って2万円程度の黄色い玩具機種を使っていることもありますので使用している機種は確認した方がいいです。

 

何か特別な理由で基礎に疑念のある方は、鉄筋探査を専門としている業者がいるので、そちらの業者様にしっかりと検査してもらうこともおすすめします。

 

10万円程度のインスペクションで鉄筋探査も行ってもらいたい方は、下記の点をしっかり確認をして依頼してください。

鉄筋探査で明確に判断できることは何か。明確に判断できないことは何か

・検査するのは何箇所か(一般的には、基礎立ち上がりで1箇所、基礎底盤で1箇所程度)

・使用している機種と価格(感度が良い機種か)

雨天時は大丈夫なのか?

鉄筋探査によって(基礎を補強したなど)是正した割合と事例

・もし指摘が上がったらどう対処してくれるのか?

以上のことを確認せず実施してしまうと単なるパフォーマンスの鉄筋探査で終わってしまう可能性もありますのでご注意ください。

 

当社としては、鉄筋探査を標準検査に含んでいる業者は、ちょっと信じられません。

なぜなら、大抵の鉄筋探査機には、表面が濡れていたら探知できないことがあると説明書に書いてあると思うので・・・

雨天時はどうしているのか不思議です。

基礎面が濡れていたら検査中止なのか、再度検査しに来てくれるのか、確認したくなります。

もし事前に説明もなく、基礎面が濡れていた状態で鉄筋探査していたら、疑いたくなります。

 

当社は、しっかり上記6点についてご説明した上で鉄筋探査をさせていただいています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA