インスペクションは売主にとって不利??

売主の立場からするとインスペクションは

「余計なことが見つかったら嫌だ」

「契約が破棄になったらどうしよう」

という気持ちが働きインスペクションはできればやりたくないかと思います。

当然ですよね。

しかし、先日そんな気持ちを覆すようなインスペクションがありました。

そのインスペクションは買主さんからの依頼だったのですが。建物の状態が決していい状態ではなかったのです。

でも、依頼者はその物件を買うということでした。

なぜかというと今まで住んだ家があまりいい状態の建物でなかったらというのです。

だから、余程状態が悪くなければ買うというのです。

私の中では正直意外でした。

多少、状態が悪くても買うという判断。

売主としては、都合の悪い状態が発見されたらマズイと思うことが当然ですが、ただそれによって必ずしも契約が必ず破綻になるとも限りません。

もしかしたら、自分の中で都合が悪いと思い込んでいるだけかもしれませんよね。

現に、状態が多少悪くても買うという方はいるのだから。

状態が悪い=売買が破綻になる  ではないんですよね。

買主の中には状態を把握して買いたいと思っている人も多いのではないでしょうか?

仮にです。

契約時にインスペクションをせずに何とか話はまとまって契約が出来たとしましょう。

後から都合が悪いことが発覚したら、どうでしょうか?

はじめから状況を知っておいた方が良かったと思うかもしれませんよね。

どちらかというとインスペクションする前は、売主の方が立場的にやや不利なところはあります。

しかし、インスペクションを行って多少都合の悪いところがあっても買主が買入することになったら。

今度は売り主が安心できると思っています。

だって、インスペクションをして状態を把握して買うのだから

情勢が優位になる感じがしませんか?

インスペクションしたらお互い安心して売買できる可能性だって大いにあるんです。

だから、この制度が普及してほしいなって思うのです。